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Q出版は誰にでも出来ますか?

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Q出版は誰にでも出来ますか?

 

はい。出版は誰にでも出来ます。

 

・・・と僕が主催している出版セミナーで言うと、「専業主婦や学生でも出来ますか?」という声が必ず上がるのですが、答えは「YES」です。

 

出版は、誰でも出来ます。

 

ただ、誤解しないようにしないといけないのは、書くネタを何も持ってなければ出版は出来ないし、持っていたとしてもそれを読みたいと思う人の市場が見込めなければ、当然、出版は出来ません。

 

出版を希望する場合、当然のこととして知っておいて欲しいのは、本一冊を作るのに必要な費用は250〜300万円というのが相場です。

 

費用項目は、紙代や印刷、製本などの印刷業者さんにお支払いする費用、表紙やページ内のデザイン費、編集者の人件費、問屋さん(取次)を通した全国書店への配送代、在庫本を保管する倉庫代。

 

これでザッと200〜250万。あとは、営業費や従業員の給料など諸経費を合わせると上記したような金額になります。

 

 

本の売り上げが立つ前に必要なこのお金を誰が払うかというと、出版社です。
出版社はそれぐらいの金額を著者に先行投資して、一冊の本に懸けるわけですね。

 

その最初に持ち出した経費をどうやって回収するかと言うと、もちろん本の売り上げです。

 

仮に、一冊1,000円の本を作ったとしましょう。

 

本屋さんの利益が20〜25%。本の問屋さん(取次業者)は、あちこちの書店に配本した本の売り上げ管理と集金を代行してくれます。その費用が20%ぐらい。

 

一般的に売値の55%、つまり1,000円の本が一冊売れるたびに550円が出版社に戻ってきます。
ここから著者に対する印税(6〜10%)を支払うと、出版社に残る利益は450〜490円ぐらい。

 

これを積み重ねて、最初に持ち出した250〜300万円を回収していくという、ちょっと気の遠くなるようなビジネスモデルが出版業界の実態です。

 

単純計算で考えると、5,000冊ほど本が売れないと回収できないことになりますが、実際には、定価を調整したり経費を抑えて3,000〜3,500冊で回収し終えるように計算して出版します。

 

ところが、その3,000〜3,500冊さえ売れない、というのが今の出版業界の実情です。

 

 

つまり、どの出版社も投資に失敗しまくっているわけです。
出す本出す本、十中八九が売れない。

 

たまに売れる1〜2割で得た利益で、出版社は経営を続けているわけです。

 

とてもハイリスクな投資ビジネスの実態をご理解いただけたでしょうか?

 

でも、逆を返すと、あなたが専業主婦でも学生でも、あなたが書く本の中身が、他の誰もまだ言っていない新しい切り口で、かつ、3,500冊以上が確実に売れるという条件さえ整っていれば、誰であろうと本は出ます。

 

もうお分かりだと思いますが、どんなにお金待ちで大経営者であっても、出す本に売れる見込みがないのであれば出版社は首を縦に振りません。

 

さて、つまるところ、出版は地位や資産や現在の成功の有無ではなく、市場がそのネタを求めているかどうか? 要は、「売れるか?」というこの一言に尽きます。

 

売れるのであれば、誰かを不幸のどん底に叩き落とす暴露本でさえ平気で本になるわけですから、誰でも出版できるか? と問われれば、答えは「YES」なんですね。

 

 

一言で「本」と言っても、本にもいろんなジャンルがあります。
小説であったり、実用書であったり、雑誌や漫画、参考書。

 

僕の専門はビジネス書と自己啓発書、健康本などの実用書が専門なので、今回はその視点からお伝えさせてもらいました。

 

余談ですが、「それでもお金は自分で出すから出版させくれ」というニーズに応えして生まれたサービスを「自費出版」と言います。

 

自費出版については、いつかまた、メリットやデメリット、商業出版では出来ないビジネス的な使い方も含めて書きますね。

 

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